恐縮です。


by behindreturnee

物価と金利

ネットサーフィン(古)していたところ、晴耕雨読というサイトにこのような記述があるのが目にとまった。
経済学は、「高金利は物価上昇を抑制し、低金利は物価を上昇させる」という理論があたかも真理であるかのように語っている。
しかし、この理論は、通貨が価値実体で量的に制限されていない管理通貨制ではまったく適用できないどころか、その正反対の結果をもたらす。

前回、金利と物価の関係について書いた。
いい機会なので、勝手に喧嘩を売ってみることにする。

どういうことなのかと読み進めていくと
[高金利:好況期でインフレ率が高まったときの対処策と考える]

経済主体にとって金利負担の増大はコストの上昇そのものなので、これまでよりも高い金利で通貨を借り入れた経済主体は、同じ利益を確保するために販売する財の価格を引き上げなければならない。
という。
確かに今までと同じように借り入れをすれば、同じ利益を得る為に
商品の販売価格を引き上げなければなりません。

しかし中央銀行はそのようなことを望んで金利を上げるわけではもちろんなく、
今までと同じように借り入れをさせないことにその狙いがあります。
借り入れを減らし、国内に出回る通貨の量を減らすことに。

加えて、購入するサイドでは、金利が上がり預金する動機が増すことで
相対的に商品を購入する動機が減る。
これも流通する通貨量を減らす要因となります。

ここで早雲さんの言うように、「経済主体」が今までと同じように借り入れをして商品の価格を引き上げたとします。
需要サイドの購入意欲は前述のように下がっています。売れません。
売れないならどうするか。普通は値段を下げます。今までと同じだけの数を捌くためには
前よりも値段を下げねばならないでしょう。

こうならない理由として考えられるのは、経済主体の元からある借金の金利が増え、支払いに追われて、それを商品価格に転嫁せざるを得ないケースです。総体としてこういう状態であれば、深刻な不況を招くことになりそうです。中央銀行の眼力が問われるところだと思います。

で、次ですが
[低金利:不況期でインフレ率が低下傾向にあったりデフレであるときの対処策と考える]

経済主体にとって金利負担の減少はコストの下落そのものなので、これまでよりも低い金利で通貨を借り入れた経済主体は、同じ利益を確保するためであれば、財の価格を引き下げてもいいことになる。
不況なのだから、価格競争力を上げて販売量を増加させようと考える経済主体が多いため、財の価格は現実にも下がることになる。

これはその通りだと思います。
しかし購入するサイドから見れば、金利が下がり預金する動機が減ることで
相対的に商品を購入する動機が増えます。
これは流通する通貨の量を増やす要因となります。これらの綱引きでしょう。
長期的には需要の高まりに合わせてじわじわと価格が上昇していくであろうと思います。

日本は超低金利なのになぜいつまでたってもデフレなのかという指摘がありそうですが、これは中国の存在と、あとは生産性の上昇によるものでしょう。

つづく
かも
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by behindreturnee | 2007-02-22 23:14